筋トレとポジティブホルモン、「テストステロン」との深い関係

皆さん!マッスル・ボディを目指して、日々の筋トレに励んでいますか?

今回は筋トレや筋肉とは切っても切れない、深~い関係を持つ「テストステロン」というホルモンについて解説します。

筋トレを行うことで「テストステロン」というホルモンが分泌されますが、実はこの「テストステロン」、凄いんです。

筋肉増強にも効きますが、やる気や元気ももたらしてくれる、まさにポジティブ・ホルモンなのです。

1,人生をポジティブにしてくれるホルモン、「テストステロン」とは

テストステロンとは男性ホルモンの90%を占める物質で、筋肉を太くして男らしいカラダを作る働きを担っており、主に男性の精巣から分泌されます。

とはいえ、女性の卵巣からも分泌されますが、その量はごく僅かです。

テストステロンは筋肉の成長を促し、逞しいカラダを作り上げ、男性が男性らしく生きるのに必要な要素を補ってくれる大事なホルモンです。

テストステロンの分泌は思春期から大人になるまでに急上昇し、20代でピークを迎え、それ以降はどんどん低下して行きます。

ピークを過ぎ、テストステロンの分泌量が低下すると、筋肉量も減少していきます。するとカラダを維持するための基礎代謝も徐々に低下します。

加齢とともに運動量も減ってきますので、食事で得たカロリーは消費されず、脂肪となって蓄えられます。そしてお腹周りに脂肪が蓄積され、メタボリック症候群へと向かっていく、というのがお決まりのコースですね。

マッスル・ボディを目指す男性にとって、このテストステロンの減少を食い止めることが超重要なテーマになるのです。

2、テストステロンの効果

テストステロンの具体的な効果を見ていきましょう。

<テストステロンの効用①・・・筋肉を増強させる>

テストステロンは筋繊維に存在する「筋サテライト細胞」を活性化し、「筋サテライト細胞」は筋繊維の細胞核を増加させタンパク質の合成反応を活発化し、筋繊維を太くします。

テストステロンが筋サテライト細胞の活動を活発化させ、筋肉を肥大させるのです。

また、驚くべきことにテストステロンには筋肉の分解を防ぐ効果もあります。テストステロンは細胞の自然死=分解を抑制する効果も期待されているのです。

つまりテストステロンがしっかりカラダの中にあれば、筋肉の分解作用よりも合成作用が上回り、いつまでも逞しい、いや、ますます逞しいカラダを作ることができるのです。

テストステロンは本来、カラダの中でつくられるものですが、年齢とともに減少していきます。

しかし、ある方法を使えば、そのテストステロンの分泌を増やすことが可能になります。

その方法とは、実は「筋トレ」なのです。

テストステロンは天然の筋肉増強剤と呼ばれるほど筋肉合成作用があるのですが、なんと筋トレをすることで自らテストステロンを分泌させることもできるのです。

筋トレをするとテストステロンが分泌され、筋肉が合成されて筋肉量がアップする。結果がでると筋トレが楽しくなり、筋トレに励み、テストステロンがさらに分泌されマッスルボディに向かって正の連鎖反応が始まります。

恐るべし、筋トレ!

<テストステロンの効用②・・・やる気を向上させる>

テストステロンの及ぼす効果は肉体面だけではありません。

テストステロンは「ドーパミン」という物質の分泌を促す効果を持っています。ドーパミンはヒトの脳に「やる気」や「意欲」などポジティブな感情を出すように指示する、アクティブな人生を送るために必要な物質です。

筋トレをするとテストステロンが分泌され、「やる気」が出る。さらに筋トレに積極的になり、モチベーションがさらに高まる。そうなると仕事もアクティブになり、人生も良い方向に向いていく。

まさにスパイラル・アップです。

テストステロンの影響は肉体面と精神面、どちらにも及ぶのです。

最近、仕事でも普段の生活でもやる気がでないと悩んでいるヒトは筋トレをすると人生が変わるかもしれません。

恐るべし!筋トレ!!

<テストステロンの効用③・・・記憶力や集中力を高める>

テストステロンが多く分泌されると脳の働きも促進されます。すると自然に記憶力が高まり、集中力も上昇してきます。

筋トレをすることでテストステロンが分泌され、脳も活性化し、記憶力や集中力が高まる。

恐るべし!筋トレ!!!

3,テストステロンの分泌を増やす方法

肉体的にも精神的にも素晴らしい効果を発揮するホルモン、テストステロン。ではどうやったら分泌を促す事ができるのでしょうか。

<テストステロンを増やす方法①・・・筋トレ>

いわずもがな、ですが、その第一の方法は「筋トレ」です。

ただし、単純に筋トレしてもいいわけではありません。

息が切れるくらいの全力トレーニングを、なるべく短時間でおこなうことがテストステロンを効果的に分泌させる方法です。

また、なるべく大きな筋肉を鍛えたほうがたくさんのテストステロンが分泌されます。

人間の筋肉は70%が下半身に存在します。であるならば、下半身を重点的に鍛えると効果的です。

たとえば、スクワット。太ももにある大腿筋はカラダの中でもひときわ大きな筋肉であり、鍛えれば多くのテストステロンを分泌してくれます。

また、上半身の大胸筋も大きな筋肉です。ベンチ・プレスなど大胸筋に効くメニューもお勧めです。

筋肉への負荷が大きければ大きいほど多くのテストステロンが分泌されますので、高負荷のトレーニングをお勧めします。

ただし、長過ぎるトレーニングは効果を低減させます。トレーニング時間が長すぎると、テストステロンを低下させる「コルチゾール」というホルモンも分泌されます。この「コルチゾール」には筋組織の分解促進の作用もあるため、せっかくの筋トレが逆効果になる可能性もありますので注意が必要ですね。

<テストステロンを増やす方法②・・・ビタミンDと亜鉛を摂取する>

テストステロンの分泌に深い関わりのある栄養素として、「ビタミンD」と「亜鉛」が挙げられます。

「ビタミンD」にはテストステロンを増やす働きがあり、筋タンパクの合成を促してくれます。

魚類(サケ、サンマ、イワシなど)やきのこ類(干し椎茸、キクラゲなど)、卵黄に多く含まれます。

一方、「亜鉛」はタンパク質の合成などさまざまな生体内の反応に関与する重要なミネラルですが、食事による摂取でなければ補うことが出来ない「必須ミネラル」の一つです。

「亜鉛」の摂取はテストステロンの分泌増大はもちろん、免疫機能や男性機能の向上といった健康なカラダの維持に絶対必用な栄養素です。

牡蠣(カキ)や胡麻、牛肩肉などに多く含まれています。

<テストステロンを増やす方法③・・・質の高い睡眠をとる>

寝具にこだわり、熟睡できるような環境を整えることで質の良い睡眠を摂ることも重要です。

22時から午前2時はホルモンの分泌が最大になる「ホルモン分泌のゴールデンタイム」と言われており、この時間に睡眠が取れているかどうかがテストステロンの分泌にも大きく影響します。

睡眠時間の目安は7時間と言われています。

<テストステロンを増やす方法④・・・カフェインを摂る>

カフェインはテストステロンの分泌を高める効果を持っています。

カフェインをコーヒーで摂取する場合はブラックコーヒーを選択すれば余分な糖の摂取を避けることができます。

筋トレ後1時間以内の「筋肥大のゴールデンタイム」にブラックコーヒーを混ぜたプロテインを飲むと、まさに一石二鳥!

プロテインとカフェインの掛け合わせは筋肥大に大きな効果をもたらしてくれます。

<テストステロンを増やす方法⑤・・・アルコールの摂取量を控える>

アルコール好きの方には残念な報告ですが、アルコールの摂取によりテストステロンの分泌量が減少するという研究があります。

筋トレやプロテインを摂取すると、筋肉の合成を促すmTOR(タンパク質キナーゼ)と呼ばれるシグナル伝達経路が活発になりますが、アルコールを摂取することで、mTORの活動が低下するという報告もあります。

また、アルコール摂取によって分泌される「コルチゾール」というホルモンは、エネルギー源である「糖」を生成するために筋肉の分解を促進する働きも持っています。

とはいえ、問題は摂取量の過多、です。

アルコールも少量であれば筋合成に影響を与えない、という研究結果もあります。

過度な飲酒はもちろんマイナス面が大きいでしょうが、適度なアルコールはストレスの解消にも繋がりますので、賢く、軽く飲むことが重要だと言えます。

4,まとめ

★     テストステロンは男性にとって必要不可欠なホルモンだが、20歳をピークに減り続ける

★     テストステロンは筋肉合成を促し、筋肥大への扉を開いてくれる

★     テストステロンはやる気を出させてくれるポジティブ・ホルモンである

★     テストステロンは記憶力や集中力維持にも効果がある

★     テストステロンは筋トレをすることでも分泌される

★     テストステロンを増やすには、大腿筋など大きな筋肉への高負荷で、かつ短時間の集中した筋トレが効果的である

★     テストステロンを増やすにはビタミンDや亜鉛の摂取が必要

★     テストステロンを増やすには質の高い睡眠が必要である

★     テストステロンを増やすにはアルコールもほどほどに

筋トレは、年齢とともに減少するテストステロンを復活させ、肉体面はもちろん、精神面も充実させてくれる、まさに人生のベストパートナーですね。

筋トレと筋肉痛、そして超回復。

憧れのマッスルボディを手に入れるためには、筋トレとプロテインは欠かせないものであるということはこれまで述べてきました。

そして筋トレに取り組めば取り組むほど、向き合わなければならないコト、避けては通れないコトがあります。

それは、筋肉痛です。

マッスルボディを手に入れるのに避けては通れないものであるならば、上手に付き合うことが必要だと思います。

そして、筋肉痛の後にやってくるのが「超回復」といわれる筋肉組織の再生現象。この辺を理解し、筋トレに向き合うことが重要です。

1、筋肉痛とは

 

筋肉痛になった経験は誰しもお持ちでしょう。

例えば、子供の運動会で張り切って全力疾走してしまって、次の日は全身筋肉痛という経験は皆さんにもあると思います。

普段運動しない人はもちろん、運動している人でもいつもと違う部位の筋肉を激しく使った場合、筋肉痛になってしまうこともあります。

筋肉痛が発生する原因は、実は諸説があり、まだはっきりコレと断定できていません。

過去、まことしやかに唱えられていたのが「乳酸説」です。運動により疲労物質である乳酸が蓄積され、筋肉痛を誘発する、というものでしたが、研究の結果、運動後は乳酸が減っていることが判明し、この説は消えてしまいました。

現在では、運動によって傷ついた筋繊維が修復される時に起こる痛みであるという説が有力になっています。

普段使わない筋肉を急に使ったり、同じ筋肉を使いすぎた場合、筋繊維や周辺の結合組織に微細な傷が付きます。

その筋組織を修復しようと白血球が集まり、「炎症」が起きます。

その時ブラジキニン、ヒスタミン、セロトニン、プロスタグランジン等の「刺激物質」(発痛物質)が生成され、「筋膜」という筋肉を包んでいる膜を刺激し、それが感覚中枢を介して痛みとして感じる、という説です。

とはいえ、筋肉痛が起こるメカニズムは未だに解明されているわけではありません。ここで紹介した学説は現在もっとも有力視されていますが、今後の研究次第では別の説にとって換わる可能性もあります。

2,超回復とは

筋肉痛になると、カラダは「筋肉をもっと強くしなければならない」と判断し、傷ついた筋組織を更に大きくしようとします。損傷を受けた部位を元の状態に戻すだけでなく、より大きく太くさせる現象を「超回復」といいます。

そして、この筋肉が回復する時に必要なのがタンパク質と、適切な休息なのです。

トレーニングにより「損傷」を受けた筋肉は「回復」するためにタンパク質を欲しがっており、栄養の吸収がとっても良い状態にあります。栄養を吸収する速度は通常の3倍にもなり、筋肉にタンパク質を補給するならこの時がベストタイミングと言っていいでしょう。

いわゆる「ゴールデンタイム」ですね。

トレーニング直後1時間以内の「ゴールデンタイム」にプロテインを摂取することは「超回復」を後押しし、筋肉の増強に絶大な効果を発揮してくれることでしょう。

そしてもっとも大事なのは「適切な休息」です。

超回復は一般的に、トレーニング後48~72時間の休息が効果的とされています。激しいトレーニングをした場合は2~3日のインターバルをおいたほうが良い、とされています。

休息をとらず、48時間よりも短い間隔でトレーニングを行ってしまうと、筋肉が十分に回復する前に再び筋肉が破壊されてしまうため、筋肉が成長しないうえ、疲労が蓄積してパフォーマンスが向上しません。

ただし、逆に休息が長過ぎてしまうと、筋力が元の状態に戻ってしまいます。休息が長くなればなるほど、筋肉はどんどん衰えていくのです。

超回復で筋肉が以前より向上したタイミングで次のトレーニングを行えば、さらにカラダが成長していくというのが超回復理論の考え方です。

もちろん、カラダの成長には個人差があります。また、トレーニングの内容によっても、超回復の理論が当てはまらない場合も考えられるでしょう。

超回復理論の通りきっちり72時間休んでも、筋肉は完全に回復しない場合もあります。

また、加齢によっても超回復時間も伸びていきますので注意が必要です。

女性は男性に比べ、筋肉合成のホルモン分泌が少ないため超回復時間は長めになります。

もちろん効果には個人差がありますので、あくまでも一般的な理論として頭に入れておいてください。

3,超回復を考慮した筋トレ・スケジュールとは

筋肉痛は筋肉がより大きくなっている証拠、というふうにポジティブに捉えると、辛いトレーニングも前向きに取り組めそうですね。

筋トレのスケジュールを考えると、超回復理論から「超回復が起こる48~72時間は休息を取る必要がある」となりますから、トレーニング後に2日間はカラダを休める必要があるということになるでしょう。

「筋トレは週に2~3回が最適」とも言われますが、これも超回復理論を元に考えられたスケジュールです。

とはいえ、本格的にマッスルボディを目指す場合は、トレーニングで負荷をかける部位を細かく分け、鍛える部位を変えれば毎日トレーニングを行うことも可能です。

超回復はトレーニングによって負荷がかかった部位だけに起こります。トレーニングで負荷をかける部位を3日、または4日サイクルで回していけば筋肉の休息も十分取れるし、超回復の効果をしっかりと得ながら、毎日トレーニングできることになります。

4,部位別、超回復時間

筋トレで鍛えることが多い部位の超回復時間を見てみましょう。

◎上半身 

大胸筋・・・48時間

広背筋・・・72時間

上腕二頭筋・・・48時間

上腕三頭筋・・・48時間

◎腹部

腹直筋・・・24時間

腹斜筋・・・24時間

広背筋・・・72時間

脊柱起立筋・・・96時間

◎下半身

大腿筋・・・72時間

大腿四頭筋・・・72時間

ハムストリングス・・・72時間

下腿三頭筋・・・24時間

 

腹直筋や腹斜筋などの腹筋や下腿三頭筋は24時間で超回復しますので毎日鍛えてもOKと言えます。

大胸筋や上腕二頭筋、上腕三頭筋は48時間かかりますので、ベンチプレスやダンベルは1日空けるようにしましょう。

大腿筋や大腿四頭筋、ハムストリングスは72時間かかるので、スクワットなどは2日空ける必要があります。

繰り返しになりますが、超回復時間には年齢や性別など、個人差がありますので無理をせず、カラダへの負担を考えてトレーニングしてください。

5,まとめ

★筋肉痛はトレーニングで傷ついた筋肉が修復されている時に起こる。

★筋肉痛は筋肉がより大きく成長する「超回復」への扉を開く。

★トレーニング後のゴールデンタイムにプロテインを摂取することが「超回復」を後押しする

★「超回復」にとって重要なのは、タンパク質補給と適切な休息

★「超回復時間」を待たずにトレーニングすると逆効果

★「超回復時間」は筋肉の部位により違っている

★したがってタイミングをずらして部位別のトレーニングをすれば効果的に鍛えられる

★「超回復時間」は年齢や性別で違ってくるので要注意。

プロテインの注意点、デメリットを把握しておこう!

20歳から徐々に始まる筋肉の衰退を止め、筋肉を増加させるのに有効な筋トレ。そしてその効果を後押しして、結果を出してくれるプロテイン。筋トレをする人には欠かせないパートナーともいえます。

でも、手放しに讃えてばかりではいけません。ちゃんとデメリットもお伝えしておかなければいけません。

デメリットもちゃんと理解した上で、上手に利用しましょう。

1,       プロテインを飲むと太る?

筋トレをする人がプロテインを飲むと筋肉が成長します。これは事実ですね。

では、運動を何もしない人でもプロテインを摂取すれば筋肉モリモリになれるか?というと、これはあり得ません。

運動も何もしてない人が余計なタンパク質を摂ってしまうと、筋合成に使用されなかった余分なタンパク質は脂肪に変換され、肥満の原因にもなってしまいます。

また、プロテイン自体にもごく少量の糖質や脂質が含まれているため、これらの過剰摂取により太ってしまうことも考えられます。

ここでもう一度、一日のタンパク質必要量(厚生労働省データ)を確認しておきましょう。

運動をしていない普通の成人が一日に必要とするタンパク質量は「体重1kgにつき1g」、

ウォーキングやフィットネスをしている人は「体重1kgにつき1.5g」、

アスリートや筋肉を増強したい人は「体重1kgにつき2g」です。

運動していない人が、アスリートや筋力アップに努めている人と同量のタンパク質を摂取すれば、そりゃ太るよね、というものですね。

ビタミンにしてもプロテインにしても過剰摂取はかえって逆効果です。自分の運動量を見極め、適正な量を摂取していれば太るということはありません。

なお、一日あたりの必要量には食事で摂取するタンパク質量も含まれていますので、タンパク質が豊富な食事をしている場合は、それを差し引いて考えなければならないので注意が必要です。

2,プロテインを飲むと下痢になる?

プロテインのうち、ホエイプロテインとカゼインプロテインは牛乳からつくられた動物性タンパク質パウダーですが、これを飲むと下痢をしやすくなる人は、確かにいます。

これは「乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)」が原因です。

乳糖不耐症というとなんだか大変な病気と誤解してしまいますが、「乳糖」という牛乳や乳製品に含まれる糖分を消化吸収できない体質のことをいいます。

ホエイプロテインは牛乳からつくられているため乳糖も含まれています。

この体質の人が乳糖を体内に入れてしまうと、消化吸収できずに下痢や腹痛を起こしてしまうのです。

でも、世の中には牛乳や乳製品を食しても下痢や腹痛を起こさない人も存在します。なぜ、平気な人と乳糖不耐症の人とに分かれるのでしょうか?

これは「ラクターゼ」という消化酵素を持っているか否か、の差です。

生まれつきラクターゼを持っている人は牛乳やプロテインを飲んでも平気です。一方、乳糖不耐症の人はラクターゼを持っていませんからお腹を壊してしまうのです。

なお、このラクターゼを持って生まれるか否かは遺伝的要素が大きく、今さらどうにかなるものではありません。

ってことは、牛乳を飲んで下痢をしたことがある人はプロテインを飲めないってことになるの!?と思われるかもしれませんが、ご安心を。

ホエイプロテインにも製法により4つの種類がありますが、そのうちのWPI製法(whey protein isorate)ならば乳糖や脂質を取り除いてつくられるので、乳糖不耐症の人も安心して飲めるプロテインとなります。

また、大豆からつくられるソイプロテインも有力候補になります。

3,プロテインを飲むと肝臓や腎臓の負担になる?

プロテインを飲むと肝臓や腎臓に負担がかかるのでは?という話もよく聞くと思います。

プロテインが肝臓や腎臓に負担をかける可能性がある、というのは以下のメカニズムから来ることなのです。

言うまでもなく、タンパク質はカラダを形成する大切な栄養素です。タンパク質が体内に取り込まれると、いろいろなアミノ酸に分解されますが、そのときアンモニアが発生します。

アンモニアといえば有害物質ですが、アンモニアは血流に乗って肝臓に運ばれ、尿素という無害な物質に変換されます。これを尿素サイクルといいます。

肝臓で生成された尿素は腎臓で尿中に排出され、体外へと排泄されていきます。

この時、プロテインで一度に大量のタンパク質を補給してしまった場合、アミノ酸への分解時に大量のアンモニアが発生することになります。

その量が肝臓の処理能力を超えてしまった場合、大きな負担が肝臓にかかってしまいます。肝臓が疲弊するとカラダが疲れやすくなったり、汗や尿がアンモニア臭くなったりします。

また、肝臓が疲弊すると、腎臓にまで影響が出てきます。

肝臓で処理できなかったアンモニアが腎臓にもたらされた場合、腎臓はアンモニアを尿素へと変換する作業を強いられます。

腎臓は本来の仕事以外にもアンモニアの分解作業も担わされるため、この状態が続くと結果的に疲弊していきます。

腎臓が疲弊すると、カラダがだるく感じ、むくみや頻尿などの症状が出てきます。

体内で一度に処理できるタンパク質量は40gまで、と言われています。それ以上のタンパク質を補給しても無駄になるばかりか、肝臓や腎臓を痛めつける結果になります。

プロテインを補給する場合は一度に大量摂取するのではなく、数回にわけて摂取するようにしてください。

なお、肝臓や腎臓に持病をお持ちの方がプロテインを摂取する場合は、医者へ相談されたほうが無難です。

4,プロテインを飲むと体臭が臭きつくなる?

上記でご説明しましたが、肝臓や腎臓の処理能力を超える大量のタンパク質を体内に入れた場合、アンモニアを尿素に変換しきれず、汗や尿へと排出されてしまうので体臭もきつくなります。

5,まとめ

プロテイン摂取によるデメリットは以下のようにまとめられます。

プロテインを飲むと太る?

<回答>運動していない人が大量に摂取すると太る可能性は高い。

<対応>運動量にあわせ、適正量を摂取すれば問題なし。

 

プロテインを飲むと下痢になる?

<回答>乳糖不耐症の人がホエイ及びカゼインプロテインを飲むとなる場合がある。

<対応>WPI製法のホエイプロテイン、またはソイプロテインならば問題なし。

 

プロテインを飲むと肝臓や腎臓の負担になる?

<回答>肝臓の処理能力を超えるような大量のタンパク質を一気に摂取すると、腎臓とともに負担を掛けることになる。

<対応>一度に大量のプロテインを補給するのではなく、数回に分けて摂取する。

肝臓や腎臓に持病があれば、医師に相談する。

 

プロテインを飲むと体臭が臭くなる?

<回答>肝臓の処理能力を超えるような大量のタンパク質を一気に摂取すると、腎臓とともに負担を掛け、結果的に体臭がきつくなる。

<対応>一度に大量のプロテインを補給するのではなく、数回に分けて摂取する。

 

結論。プロテインを摂取するときは、以下を守ること。

★一度に大量のプロテインを摂取しないこと(40g以下/回)

★運動量にあわせて適正量を摂取すること。

★肝臓や腎臓に持病があれば医師に相談すること。

 

プロテインは筋肉のミナモト!筋トレとプロテインで筋力アップ!

肉体は20歳を超えると衰退へと向かう

筋肉の衰退を止め、成長させるには筋トレが一番!

筋肉を成長させるには、筋タンパク質の分解を上回る合成が必要!

筋タンパク質の合成には、元となるアミノ酸が必要!

アミノ酸の元はタンパク質である!

タンパク質の補給は、食事での摂取には限界がある!

プロテインなら、手軽に効率的に、しかも的確にタンパク質が補給できる!

筋トレとプロテインを組み合わせると最強!

・・・と、いうことが理解していただけたと思います。でもプロテインと一口で言ってもいろいろな種類がありますし、もちろん効用も違います。

そして効果的な摂取方法などプロテインにまつわる疑問を紐解いてみましょう。

1、 プロテインにまつわる誤解

まず最初に誤解をといておきたいと思います。

プロテインと聞くと、筋肉増強剤などと混同されるかたも稀にいらっしゃるようですが、それは完全な誤解です。

また、マッチョなボディビルダーだけが飲むもので、一般の人は手を出してはいけない「禁断のもの」というイメージもあるようです。

それも完全な勘違いです。

プロテインとは、「良質なタンパク質が凝縮されたパウダー」ということが出来ます。

「タンパク質」は「炭水化物」「脂質」と並ぶ「3大栄養素」の一角を担っている、大事な大事な栄養素なのです。

私たちのカラダは筋肉や血液、内蔵、皮膚や髪の毛、爪に至るまでタンパク質によって構成されています。

タンパク質が不足すると免疫力が弱まり、疲労回復が遅れ、貧血になるなど体調を崩しやすくなります。

健康維持のために必要なもの、それがタンパク質です。

私たちが一日に必要とするタンパク質量は                 運動をしていない普通の成人が「体重1kgにつき1g」、        ウォーキングやフィットネスをしている人は「体重1kgにつき1.5g」、 アスリートや筋肉を増強したい人は「体重1kgにつき2g」と言われています。

ところが一般的に食事で摂取されるタンパク質はその必要量を満たしていません。

必要なタンパク質を食事だけで摂ろうとすると脂肪なども過剰に摂ってしまい、体脂肪の蓄積につながってしまう恐れもあります。

また、後述するように、筋肉の増強を考えている人はタンパク質を摂取するタイミングを考慮しなければなりません。

しかし、そのベストタイミングにタンパク質に特化した食事ができるか?脂肪等の余計なものも摂取してしまい、太ってしまうのでは?ということを考えると、食事だけでタンパク質を十分に賄うことは非常に難しいと言わざるを得ません。

そこで、「良質なタンパク質が凝縮されたパウダー」であるプロテインを摂ることが有効といえるのです。

プロテインなら場所も時間も選ばず、手軽に、しかも的確にタンパク質の補給ができるのです。

2,  プロテインの種類

プロテインには大きく分けて3種類の製品があります。

動物性たんぱく質である牛乳から造られる

①ホエイプロテイン

②カゼインプロテイン 

植物性タンパク質である大豆から造られる

③ソイプロテイン 

となります。それぞれに特徴がありますので次で見ていきたいと思います。

3,それぞれの効用と特徴

①  ホエイプロテイン

<原料>

牛乳から乳脂肪分やカゼインを取り除いた乳清(ホエイ)というタンパク質が原料。

ホエイプロテインは、製法の違いによってさらに4種類のプロテインに分類される。

・WPC製法(ホエイプロテインコンセントレート)
・WPI製法(ホエイプロテインアイソレート)
・CFM製法(クロスフローマイクロフィルトレーション)
・WPH製法(ホエイペプチド)

<特徴>

・吸収速度が速いため、トレーニング直後のタンパク質補給に適している。

・ 動物性タンパク質なので吸収率も高く、アミノ酸が豊富で筋肉の疲労回復に 役立つ。

・激しいトレーニングを積んでいるアスリートや筋力アップを目指している人に向いている。

・水に溶けやすいので素早く溶かして補給できる。

・ 乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)(注:1)の人は下痢や腹痛になる可能性がある。その場合、WPI製法の製品を選べばOK。

      (注:1)乳糖不耐症とは・・・                                         牛乳に含まれる乳糖を消化吸収できない体質のこと。乳糖とは牛乳や乳製品に含まれる糖分で、乳糖が体内に入ると消化吸収できずに下痢や腹痛などの症状が出る場合がある。食物アレルギーの一つである「牛乳アレルギー」とは別である。

②カゼインプロテイン

<原料>

牛乳に含まれるカゼインというタンパク質が原料。チーズやヨーグルトを固める乳固形成分のひとつ。

<特徴>

・吸収速度が遅いことが最大の特徴。

・ 乳固形成分でもあるため水に溶けにくい。

・ 就寝前に摂取することで、ゆっくりと持続的に吸収させることができる。

・消化吸収されにくいので満腹感が持続される。

・就寝中もタンパク質をしっかり補給したい人や長時間タンパク質を吸収させて筋力をアップしたい人に最適。

・吸収の早いホエイプロテインと組み合わせ、時間差吸収させることで効果が長持ち。

③ソイプロテイン

<原料>

大豆から作られる植物性のタンパク質。

<特徴>

・ 摂取してから吸収されるまで5~6時間程度と時間がかかる。

・吸収速度が遅く腹持ちが良いのでダイエットに最適。

・ 大豆に含まれるイソフラボンにより美肌効果や抗酸化作用、骨を丈夫にする効果も。

・ 水に溶けにくい。

・商品によっては大豆独特の風味に抵抗感がある場合がある。

・ダイエット中の人や、女性、健康面を重視している人向き。

4,プロテインの効果的な摂取タイミング

プロテインはトレーニング後、水や牛乳にササッと溶かして、タンパク質を手軽に補給できるところに大きなメリットがあります。

でも、なんの考えもなく飲んでいれば良い、というものでもないのです。効果的なタイミングを掴みましょう。

①トレーニング直後のゴールデンタイム

筋肉はトレーニングをすることで刺激を受け、筋繊維に小さな微細損傷を受けます。トレーニング直後の筋肉は目には見えないけど「傷ついている状態」と言えます。

その後、筋肉の「損傷」した部分は「修復」されますが、その時に炎症を起こすことで痛みを引き起こします。これが「筋肉痛」です。

筋肉痛になると、カラダは「筋肉をもっと強くしなければならない」と判断し、傷ついた筋組織を更に大きくしようとします。損傷を受けた部位を元の状態に戻すだけでなく、より大きく太くさせるこの現象を「超回復」といいます。

そして、この筋肉が回復する時に必要なのがタンパク質なのです。

トレーニングにより「損傷」を受けた筋肉は「回復」するためにタンパク質を欲しがっており、栄養の吸収がとっても良い状態にあります。

栄養を吸収する速度は通常の3倍にもなり、筋肉にタンパク質を補給するならこの時がベストタイミングと言っていいでしょう。

このトレーニング直後の1時間以内を「ゴールデンタイム」と言います。

このゴールデンタイムに吸収の早いホエイプロテインを飲むことで、効果的にタンパク質を送り込むことができるのです。

とはいえ、筋肉合成は緩やかに低下していきますが24時間は続くと見られており、ゴールデンタイム以降もプロテインを補給することは無駄ではありません。

②夜、寝る前

普通に考えると、寝ている間は栄養の補給ができません。筋肉増強を目指している人にとって就寝中はロスタイムとなります。

そこで寝る前にプロテインを飲むことで就寝中のタンパク質を補給することが出来ます。

この場合、吸収速度が緩やかなカゼインプロテインを飲めば、胃の負担も抑え、タンパク質がゆっくり確実に補給できるので理想的だといえます。

③もう一つのベストタイミング、朝

朝、目覚めたばかりの状態は胃の中は空っぽで、カラダが栄養分を欲している状態です。

そんなタイミングでタンパク質を補給すればカラダはきっと喜んでくれるはず!

5,まとめ

 

★ アスリートや筋力アップを目指している人は体重1kgあたり2gのタンパク質が必要

★食事のみで必要なタンパク質量を摂るのは非常に困難

★プロテインなら場所も時間も選ばず、手軽に、しかも的確にタンパク質の補給ができる

★トレーニング直後のタンパク質補給は吸収の速いホエイプロテインが効果的

★就寝中に補給をするなら、ゆっくり吸収するカゼインプロテインがオススメ

★ダイエット中の人や美容に敏感な女性にはソイプロテインがオススメ

★プロテインの効果的な補給タイミングは

   ①トレーニング直後のゴールデンタイム

   ② 就寝前

   ③ 起床後

筋トレとプロテインは最強の組み合わせです。

筋トレをするなら、プロテインもあわせて摂取し、努力を成果に変え、効果を実感しましょう。

筋トレ+プロテイン ⇒ 筋肉増強 ⇒ 成果が出てやる気向上 ⇒ さらなる筋トレ+プロテイン ⇒ さらなる筋肉増強 ⇒ さらなる自信・・・・

という、スパイラルアップも決して夢ではありません。

筋トレとプロテインはボディ・メイクの両輪である

ヒトは20歳代で筋肉量のピークを迎え、悲しいことに、それ以降は減少の一途を辿ります。そして減少する筋肉に反比例して増えていくのが脂肪ですね。

とはいえ、それは何も対策を取らない場合の話です。

ちゃ~んと対策を取れば筋肉量の減少は食い止めることができるのです。

1,何もしないと筋肉は減少していく、という厳しい現実

「人生、100年」と言われる昨今ですが、体力、筋力の成長は20歳代までにピークを迎え、それ以降は減少の一途を辿ります。

特に40歳代からは急激に筋肉量が低下します。40歳を超えると、疲れやすくなったり疲れが残ってしまうことがしばしばありますが、その原因の一つが筋肉量の急激な低下です。

男性の場合、20歳くらいまでの成長する時期にある程度完成してしまうと、カラダを維持するためのエネルギー以外は必要としなくなります。

徐々に老化が進み細胞が生まれ変わるサイクルも遅くなり、エネルギーを大量に使う筋肉も徐々に減っていくのです。

人生100年と言っても肉体の成長は20歳そこそこで終わり、あとは衰退していくだけ、という非情な現実がそこにはあるのです。

2,なぜ、40歳を超えるとお腹がぽっこりしてくるのか

また、「基礎代謝」も40歳を境に急激に低下していきます。

「基礎代謝」とは、体温維持、心肺機能の維持など、安静にしていても消費されるエネルギーのことを言い、これが多ければ運動などをしなくても自然とカロリーが消費されることになります。

ということは、基礎代謝が低下しているのに運動を何もしないとなると、食事から得たカロリーが消費されず蓄積されて行くのです。

筋肉量と基礎代謝には密接な関係があります。

筋肉は骨格を支えるのと同時に、体温を作り出す働きを担っており、基礎代謝の中でも一番多くのエネルギーを必要としています。

ところが筋肉量が減ると代謝も減ってしまい、体温の維持ができなくなります。

体温の維持ができなくなると、カラダの熱を逃さないように筋肉が減ったぶんを脂肪で埋めようとします。この働きが急激過ぎると「肥満」になっちゃいます。

男性は特に50歳を超えると、余った脂肪がお腹周りに集中する傾向にあります。そして内蔵脂肪というやっかいなものも蓄えてしまいます。

というメカニズムでお腹ポッコリが出来上がるのです。

「あ、オレのことか!」と自分のお腹がオーバーラップした人も多いハズ。

40歳を超えると、筋肉は減少し、おまけに基礎代謝も減るので余計な脂肪分をお腹に蓄えてしまい、太りやすくなるというメカニズムですね。

加齢とともに減り続ける筋肉量と基礎代謝量、それとは裏腹に増え続けるお腹周りの脂肪。人生、100年時代と言われる現代、健康に人生を過ごすために、今のあなたは何をすべきなのか。

答えの一つは、きっと「筋トレ」です。

繰り返しになりますが、長い人生のうち、肉体の成長は20歳まで。それから残りの人生は衰退の道が待っている、となれば筋トレで失われた筋肉を取り戻し、悠々と人生を過ごしたい。

筋肉はそのための保険であり、原資である。

そうは思いませんか?

3,大事なのは、筋タンパク質の合成と分解のバランス

筋トレに励む前に、まずは筋肉の構造と増えるメカニズムを知っておきましょう。

筋肉は筋繊維が束状に集まったもので、筋繊維はアクチンとミオシンという「筋タンパク質」が集まって出来ています。

この「筋タンパク質」が増えればすなわち筋肉量が増えるということになります。

「筋タンパク質」は四六時中、あるものは「合成」され、またあるものは「分解」されています。下図のシーソーのように、合成と分解のバランスが取れている場合は筋肉量も安定しているというわけです。

ところが先述した加齢や、ストレスや病気、または過度なダイエットをすると

分解される筋タンパク質の方が多くなり、筋肉量はダウンします。

逆に筋トレなどの運動や適切な食事を摂ることで、筋タンパク質を合成する量が多くなると、筋肉量のアップに繋がります。

一日中繰り広げられている筋タンパク質の合成と分解。

何も対策を取らなければ年齢とともに筋タンパク質の分解ばかりが進行し、筋肉量は減少していきます。先細りの人生です。

しかしこの事実を理解し、正しい対策をとれば最低でも現状維持、筋タンパク質の合成が分解を上回ることができれば逞しいマッスルボディへの道が拓けるのです。

4,筋肉増大に必要なタンパク質量とは

前述のように、筋肉を増やすためには、筋タンパク質の合成を促す必要があります。そこで大切になるのが「食事」であり、「タンパク質の摂取」です。

食事で摂取されたタンパク質は消化され「アミノ酸」となります。それは血液に乗って筋肉に運ばれ、「筋タンパク質の合成」に使われます。

「アミノ酸」の量が増えれば増えるほど「筋タンパク質の合成」が促されます。

つまり、タンパク質を多く摂取することはアミノ酸増加に繋がり、結果として筋肉量増加という輝かしい未来が待っている、ということです。

では、一日に必要なタンパク質量とはどれくらいでしょうか?

運動していない普通の成人が一日に必要なタンパク質量は「体重1kgあたり1g」と言われ、体重70kgの人は70gを摂取すれば十分です。

ウォーキングやフィットネスなど軽い運動をしている人は「体重1kgあたり1.5g」つまり体重70kgの人は105g必要となります。

ところが激しい運動をするアスリートや筋肉量を増やしたいという人は「体重1kgあたり2g」、つまり体重70kgの人であれば一日に140gものタンパク質を摂取する必要があります。

140gのタンパク質を食事で摂るとなると、どんな感じでしょう?

高タンパク質な食材といえば鶏の胸肉ですが、100g中22gがタンパク質と言われています。つまり22%がタンパク質です。となると、140gのタンパク質を摂取するためには約640gもの鶏肉を食べなければならない計算になります。

スーパーで買うと通常鶏むね肉1枚が250g程度ですから、2.5枚必要な計算になります。それを毎日食べるとなると・・・。

ちょっと辟易としますね。

5,筋トレとプロテインはボディ・メイクの両輪

タンパク質を多く摂ることが重要なのはわかったけど、食事で摂取するのって大変そう・・・。

そう思ったあなたに、強い味方がいます。

「プロテイン」です。

プロテインはタンパク質という意味ですが、その語源は古代ギリシャ語の「Proteiosプロティオス」から来ているとされています。その言葉は「もっとも重要なもの」という意味を持っておりますが、まさにヒトにとって最重要な栄養素です。

さらにプロテインはパウダー状の製品を水や牛乳に溶かせ飲むだけ。食事と違って必要な時に必要なだけ、大切なタンパク質を摂ることが出来る便利な栄養食です。

例えば、筋トレ直後のカラダにタンパク質を与えることは最高に効果的なのですが、食事で摂取するとなると、なかなかタイミング的に難しいですよね。

ところがプロテインならささっと準備できます。この手軽さは他に代え難い存在です。

プロテインといっても、牛乳から精製される「ホエイプロテイン」「カゼインプロテイン」や、大豆から精製される「ソイプロテイン」などがあります。それぞれ特徴がありますので、説明は次回に回しますが、プロテインを摂取することの意義を今は理解しておいてください。

6,まとめ 

肉体は20歳を超えると衰退へと向かう

筋肉の衰退を止め、成長させるには筋トレが一番!

筋肉を成長させるには、筋タンパク質の分解を上回る合成が必要!

筋タンパク質の合成には、元となるアミノ酸が必要!

アミノ酸の元はタンパク質である!

タンパク質の補給は、食事での摂取には限界がある!

プロテインなら、手軽に効率的に、しかも的確にタンパク質が補給できる!

筋トレとプロテインはカラダ造りの両輪である!

 

 

筋トレとプロテインでマッスルボディを手に入れよう!

年齢とともに減り続ける筋肉、その裏腹に増え続けるお腹の余計な脂肪・・・。

あなたはそのままみっともない体型を受け入れるのか、それとも引き締まった逞しいボディを目指すのか・・・・。

一度きりの人生を悔いなく生きるために、筋トレとプロテインを正しく活用し理想のカラダを手に入れよう!

キャプテン・マッスル8とキャプテン・マッスル8・シニアがあなたのためにアドバイス!

今からでも、決して遅くはない!筋トレ習慣を身につけましょう!

1, マッスルボディを手に入れることは、スーパーカーを身にまとうこと

あなたにはこんな経験はありませんか?

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子どもを連れてプールに行ったあの夏。 貧弱な胸板と脂肪を溜め込んだポッチャリお腹を隠すため、ラッシュガードを付けてプールに入るあなた。周囲の同じような体型の男性たちに親近感を感じ、妙な安心感に浸っていたあなた。

その時、小麦色に焼けたバキバキのマッスルボディの男性がプールサイドを闊歩して来ることに気がついた。大きく盛り上がった大胸筋。6つ以上にきめ細かく割れた腹筋、丸太のような上腕二頭筋・・・。

小麦色の顔に白い歯がキラリと光り、プールの女性たちの目を奪う。

みっともないくらいにふやけたブヨブヨボディの男たちは故意に視線を逸らし、それでも視界の隅から彼のマッスルボディを恨めしげに覗く。

あなたもその一人だ。

こんな感覚はプールの駐車場でも感じていた。我が家のKカーの横に真っ赤なスーパーカーが爆音とともに駐車された時に感じた、あの、羨望と、ある種の劣等感がまさにそれだ。

美しく隆起した筋肉をまとった彼のボディは、まさに「生きるスーパーカー」と言えた。人々の注目と羨望を集める存在だ。

「どうしたらあんなカラダになれるんだろうか・・・」心の声がつぶやく。 「オレだって頑張ったら、あんなカラダになれるのかなあ・・・」

「今からでも間に合うのかな・・・」

「いや~やっぱり無理だよな。オレにはそんな余分な時間なんてないし・・・」

ついつい否定的な言葉が唇を突く。 そして、堂々巡りの後、あなたはこの言葉にたどり着く・・・。

「でも、人生って一回きりだよな。オレって、このままでいいのかな・・・」

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そんな気持ちが芽生え始めた、あなた。

そうです。決して諦めてはいけません。

筋トレ、ウォーキング、ジョギングなどの運動をコツコツと続ければ、きっと効果が出てきます。

確かにすぐに効果は現れません。でも、一つ一つの努力の積み重ねが結果となって現れるのです。

プールサイドのマッスルボディの男性も、一朝一夕で筋肉を手に入れたわけではないのです。彼も日々鍛錬を重ね、目に見えない努力を積み重ねてきたからこそ、美しいボディを手に入れることが出来たのです。

2, 人生は一度きり。現状に甘んじるか、自己改革を成しとげるか

人生は一度きり、です。この原則は誰であろうと抗えません。

お腹に脂肪を溜めたままで人生を過ごすのか、引き締まったカラダを手に入れるのか。 この先の人生を決めるのはあなた自身です。

確かに「年齢の壁」はあります。40歳を超えると人は体力の減衰を体感します。 後述しますが、筋肉量は年齢とともに減少していきます。

ですが、これは抗うことが出来ない大原則ではありません。年齢がいくつになろうと、筋肉は鍛えれば鍛えるほど、努力を積み重ねれば重ねるほど、確実に、応えてくれるものなのです。

現状維持は、確かに楽です。

「結婚し子どももいるので筋肉バキバキのカラダを今さら手に入れてもねー」とか、「仕事が忙しくて、時間なんて取れないし・・・」とか「もういい歳だからな・・・」とか、現状維持に走る理由付けはいくらでも出てきますね。

繰り返しますが、人生は一度きり、です。

で、あるならば、悔いのない人生を選択しましょう。

3, 筋トレは人生の縮図である・・・マッスルボディは「自己管理の結晶」

欧米では太った人や喫煙をする人は出世できない、と聞いたことはありませんか?

ぶくぶく太ったり、タバコを止めることが出来ないってことは、すなわち自己管理が出来ないと見做されるからです。

マッスルボディこそ「自己管理の結晶」と言えることができると思います。

負荷の高いトレーニングをコツコツと積み重ね、目標を少しずつクリアして行く。楽な方に流れていきそうになる自分をなんとか引き止め、挫けそうになる自分を鼓舞し、少しずつでも前に進んでいく。

筋トレにおいて、自分が闘わなければならない相手は、常に「自分」です。

考えてみれば仕事の世界も、スポーツの世界も同じですね。与えられた仕事をただ漠然とやり過ごす。ただ与えられたポジションを無難にこなすだけで、自分からは決してボールを取りに行かない。そんなつまらない人生は成長も発展ももたらしてくれません。

人は成長するために、少しでも人生を発展させるために、仕事でもスポーツにおいてでも努力を惜しまないものです。

あなたが40歳だとして、一筋縄ではいかないが、やりがいのある仕事が舞い込んだ時、

「今さら頑張ってもねぇ・・」とか、「もう頑張る歳でもないし・・・」とかのネガティブな対応をとるでしょうか?

あなたなら、きっと、成功を信じて、立ち向かうはずです。

ならば、筋トレも同じです。

自分に課したメニューを寡黙にこなし、目標の負荷を少しずつクリアーしていく。悲鳴をあげる筋肉と挫けそうになる精神(こころ)。

負けそうになる自分と対話し、折り合いを付けながら、少しずつ前に進んでいく。引き締まったカラダという「成功」を信じて。

筋トレは自己管理という意識をも高めてくれる、いわば「人生の縮図」です。

人生経験の豊富なキャプテン・マッスル・シニアが言うと、さすがに重みがありますね。

4, 筋トレは心も鍛えてくれる

筋トレは「筋肉を鍛える」というイメージが先行しますが、いままで述べてきたように、同時に精神も鍛えてくれます。

筋トレは自分との戦いです。 例えばベンチプレスの目標をとりあえず、荷重60kgで10回連続としました。あなたは比較的早く目標をクリアーできるはずです。1つ目の「成功体験」です。

さて次の目標を70kgとしました。悔しいことに10回はおろか、2回で燃え尽きました。 その結果を受けて、あなたはますます燃え上がります。70kgを必ず達成する、というチャレンジが始まります。

そうです、強い「チャレンジ精神」が芽生えるのです。

それから何度か挫折を経験します。ベンチプレスだけに集中すると、同じ部位の筋肉に疲労が溜り、筋肉痛や、無理を重ねて大胸筋損傷という事態も考えなければなりません。

そこでベンチプレスのやり方は間違いないか、他になにか鍛錬の方法はないのか、とトレーニング方法を振り返る「チェック」が入ります。ネット動画でベンチプレスの正しい方法を検索し、フォームなどを微調整したりします。

目標を定め、実行し、一度振り返り、改善策を加えて更に努力を続ける。そしてまた振り返る。

これって、ビジネスの世界でも重要と言われる、「PDCA」なんですね。

  • P=Plan・・・ベンチプレス70kg✕10回という目標
  • D=Do・・・実行
  • C=Check・・・フォーム等の振り返り
  • A=Action・・・改善しつつ更に実行

そして、PDCAを回しながら、苦労を重ねながらも日々の汗と努力で、あなたは目標の70kg✕10回を達成します。二度めの「成功体験」です。

この「チャレンジ精神」と「成功体験」の積み重ねがあなたを、どんな逆境にも負けない、ポジティブな、チャレンジ精神溢れる人へと成長させてくれるのです。

5,筋トレは人をポジティブにする

実は筋トレの際、「テストステロン」というホルモンが分泌されています。このホルモンには気持ちを前向きにしてくれる、ポジティブな作用があるそうです。なるほど。

また、カラリンス研究所(スウェーデン)が発表した研究結果によると、代謝やうつ病、統合失調症に関係があるとされる「キヌレニン」というアミノ酸が、運動に伴う骨格筋(つまり筋肉です)への刺激によって減少するということも判明しています。

つまり筋トレは心の病にもうってつけ、ということが科学的にも立証されているのです。

確かに、うつ病と診断され薬を処方されていた人が筋トレを始めたところ、すっかり回復した、という実例も報告されているそうです。

こうしてみると、筋トレにはメリットばかりで、デメリットが無いようにも思えます。

6,筋トレを継続させるために必要なものとは

デメリットをあえて挙げるなら、それは「きつい」「つらい」ということでしょうね。

いやいや、「きつい」「つらい」から筋肉は成長するし、人も成長するんです。「きつい」「つらい」を克服することは人生の大きな目標であるとも言えるんではないでしょうか?

とはいえ、確かに筋トレは「きつい」「つらい」ものです。

誰だってトレーニングし始めた頃は、もうやめようかな、と思うのも一度や二度ではないはずです。

苦痛である筋トレを楽しみへと昇華させてくれるのは、やはり「成果」です。「成果」を実感すればこそ辛いトレーニングを継続できるのです。

その「成果」とはズバリ、「筋肉量の増加」です。

トレーニングに見合った筋肉が付いてきて初めて「やりがい」を感じ、苦しく辛いトレーニングを楽しめるようになり、憧れのマッスルボディへと近づいて行くのです。

でも、なかなか思い通りに成長してくれないのが筋肉です。

7, 筋トレの効果を最大限に引き出すもの、それはプロテイン

せっかくキツく辛いトレーニングで鍛えているのですから、一刻も早く筋肉に成長してもらいたい。そう思うのは当然のことです。

キツ~いトレーニングを続けた後、鏡を覗くと一ヵ月前と比べても明らかに筋肉が付いているカラダが映し出されていたとします。あなたは思わず顔が緩み、トレーニングに「やりがい」を感じます。そして「やって良かった!」と思うことでしょう。

やがてトレーニングを続ける苦痛もポジティブに捉えられるようになり、さらなるトレーニングで筋肉量が増加し、ついには逞しいボディが造られるというスパイラル・アップ効果が期待できます。

このスパイラル・アップに必要不可欠なもの、それは「プロテイン」です。

プロテインはご存知、タンパク質。筋肉の源になります。

トレーニングの後にプロテインを摂取すると筋肉量増加がぐーんとアップし、「成果」を実感でき、さらなるスパイラル・アップへと繋がるのです。

プロテインを飲むメリットやどういうメカニズムで筋肉が増えるのか、次回解説していきたいと思います。

 

さあ、あなたもカラダを変えるため、そして人生を変えるために、筋トレ&プロテインでボディメイクにチャレンジしませんか?