決定版!腹筋に効くジム・マシンをイラストでわかりやすく解説!筋トレ4コマ漫画付き(笑)

現状に甘んじることなく、常に上を目指す本物のトレーニーを目指している皆さん、そしてポッコリお腹をなんとかしたいと考えている筋トレ初心者の皆さん、日々筋トレに励んでいますか⁉

これまでクランチ、バイシクルクランチレッグレイズ、ニートゥチェストアブローラー(腹筋ローラー)など、自宅でできる自重トレーニングを中心に紹介してきましたが、これからフィットネス・ジムなどに通って本格的にカラダを鍛えたい!でもいろいろマシンがあって、使い方が解らず不安・・・、という方も多いはず。

ここで今回はフィットネス・ジムに設置してある代表的なマシンをセレクトし、使い方をイラスト付きで分かりやす~く解説します。今回は腹筋を鍛えるマシンにフォーカスをあててお送りします。

1、腹筋マシンその(1)アブドミナル・クランチ

アブドミナルとは「腹部」という意味の英語ですが、筋トレの世界では「腹筋」を意味しています。

クランチとはあお向けに寝っ転がって、上体を浮かせて腹部を折り曲げる、おなじみの腹筋を鍛える筋トレですね。

(関連情報⇒クランチ)

ここで紹介するアブドミナル・クランチはフィットネスマシン業界の雄、MATRIXブランドのマシン、G7シリーズ アブドミナルクランチG7-51です。

腹筋に効くクランチマシーンは他にもいろいろありますが、椅子に座ったポジションで荷重が掛かったバー等を前に倒して腹筋を鍛えるタイプのマシンの代表として紹介します。

<アブドミナル・クランチの正しいやり方>

・自分のレベルに合った適切なウエイトに調整します

・シートを調整し、しっかり座り、ポジションをしっかり決めます。

・両手でバーを握り、肘あてに腕を当てます

・息を吐きながら、腹筋を使って上半身を曲げていきます

・息を吐き切り、へそを見るように上半身を曲げ、腹筋を完全に収縮させます

・ゆっくりと息を吸いながら、元のポジションに戻ります。

・反動を使わないように気を付けて繰り返します

<注意すべきポイント>

・腹筋を使って上半身を曲げます。腕の力や反動を使わないように!

・呼吸を意識して、腹直筋を完全に収縮させることが大事です!

・上半身を曲げたら息を吐き切り、腹直筋を完全に収縮させるように視線をへそに向ける

・息を残したり、視線が上がっていると腹直筋が完全に収縮しないので注意

・重量設定は10回/セットが限界、というくらいの重量に調整し、徐々に増やしていきましょう

<アブドミナル・クランチが効く筋肉部位は?>

・メインターゲットは腹直筋

腸腰筋

2、腹筋マシンその(2)グライド・アブドミナル・トレーナー

「グライド」とは「滑るように動く」という意味ですが、まさにレール上のシートを滑るように移動させ腹筋を鍛えるマシーンです。

ここではEVOLGEAR(エボルギア)ブランドのグライド・アブドミナル・トレーナーというマシーンを紹介します。

シートを引き付ける動作により、なかなか狙いにくい腹直筋下部内・外腹斜筋腸腰筋にもしっかり効果があります。

構造もシンプルで比較的安価なマシンなので、いろいろなジムに導入されています。

<グライド・アブドミナルの正しいやり方>

・自分のレベルに合った適切なウエイトに調整します

・ポジションをしっかり決めます。

・両手でバーを握り、肘あてに腕を当てます

・息を吐きながら、腹筋を使ってシートを腕に近づけるように引き付けます

・息を吐き切り、へそを見るように上半身を曲げ、腹筋を完全に収縮させます

・ゆっくりと息を吸いながら、元のポジションに戻ります。

・反動を使わないように気を付けて繰り返します

<注意すべきポイント>

・腹筋だけを使ってシートを引き付けます。腕の力や反動を使わないように!

・呼吸を意識して、腹直筋を完全に収縮させることが大事です!

・体を丸め、へそを見る気持ちでシートを引き上げ息を吐き切れば、腹直筋を完全に収縮することができます。

・息を残したり、視線が上がっていると腹直筋が完全に収縮しないので注意

・10回/セットから徐々に増やしていきましょう。ウエイトで負荷をかけることもできます。

<グライド・アブドミナル・トレーナーが効く筋肉部位は?>

・メインターゲットは腹直筋下部

外腹斜筋、内腹斜筋

腸腰筋

3、腹筋マシンで鍛えられる筋肉部位を知っておこう!

腹筋は一つのものではなく、層別に4つに分類され、合わせて「腹筋群」と呼ばれます。

一層目の腹直筋(ふくちょくきん)・・・一番表面にあり、6(シックス)パックとなる部位。実は8つに別れています。体幹を屈曲させる時に働きます。

二層目の外腹斜筋(がいふくしゃきん)・・・身体をひねるなど体幹を回旋させる時に働きます。

三層目の内腹斜筋(ないふくしゃきん)・・・外腹斜筋とともに身体をひねるなど体幹を回旋させる時に働きます。

四層目の腹横筋(ふくおうきん)・・・一番奥にあり、腹圧を維持する働きがあります。インナーマッスルとも呼ばれます。

ジムに備えてある腹筋マシンは、一層目の腹直筋とその下の外腹斜筋、内腹斜筋そして腰回りの腸腰筋(ちょうようきん)も鍛えてくれます。

腸腰筋とは図のように、股関節にある大腰筋と腸骨筋をあわせた名称です。

腸腰筋は奥に隠れている筋肉なので鍛えても目立つことはありませんが、股関節に関連する筋肉ですから、歩行運動や階段などの足の上げ下げ運動にも直結する大事な筋肉です。

将来、足腰の健全性にも直結する筋肉ですのでしっかりと鍛えておきましょう。

4、筋トレの後にはプロテインでタンパク質の補給を!

腹筋を鍛えた後は筋肉が栄養を欲しています。ゴールデンタイム(トレーニング後の1時間以内)にプロテインでタンパク質を補給しておきましょう。吸収が速いホエイ・プロテインがオススメです。

また、就寝前のプロテイン補給も大切です。ぐっすり眠っている間に疲れ切った筋肉が修復されており、タンパク質の補給は欠かせません。お勧めはカゼイン・プロテイン。ゆっくり吸収されるので、就寝時のタンパク質補給には最適です。

そして起床時のプロテインも有効です。胃の中が空っぽの状態ですからタンパク質を欲している筋肉に、素早く的確に届きます。

5,腹筋を鍛えるうえで、優先すべきこと

たるみきったお腹を引き締めたい!というあなた。

腹筋に効くトレーニングを毎日やって腹筋をガンガン鍛えても、なかなか腹筋を割ることはできません。

なぜなら腹筋の上に脂肪が覆いかぶさっているからです。

この脂肪を取り除かない限り、いくら腹筋を鍛えても腹筋を割ることは出来ないのです。

まず取り組むべきはご飯などの炭水化物量を減らし無駄な脂肪を減らす「糖質オフダイエット」です。「糖質オフダイエット」は故意に糖質というエネルギーの供給を制限することで蓄積された脂肪の分解を促しエネルギーに変えることでダイエットに導く方法です。

また、ランニングやジョギング、ウォーキングなどの有酸素運動にも取り組み、脂肪を燃焼させる必要があります。

これからトレーニングを始めようという人はとりあえずウォーキングから始めましょう。なるべく速く、なるべく長く歩くように心がけましょう。

なお、無酸素運動のあと、有酸素運動をする方が効果的といわれていますので、筋トレ後ウォーキングなどの有酸素運動をすることをお勧めします。

「バイシクル・クランチ」の正しいやり方をイラストで解説!筋トレ4コママンガも(笑)

マッスル・ボディを目指し、日々トレーニングに励んでいるトレーニーにとって、憧れるのは6つに割れた腹筋です。

でも、スマホの画面ほどには、そう簡単には割れてくれないのが腹筋ですね(笑)

そんな「憧れの6(シックス)パック」の実現に向けて、腹筋に効く筋トレとして「バイシクル・クランチ」を紹介します。自宅でも出来ますので、日常的に取り組みましょう!

あわせて腹筋の基礎知識も紹介しますのでご一読いただき理解を深めた上で筋トレに取り組むと、より一層効果的です。

1,腹筋を構成する筋肉と主な働き

腹筋は一つのものではなく、層別に4つに分類され、合わせて「腹筋群」と呼ばれます。

一層目の腹直筋(ふくちょくきん)・・・一番表面にあり、6(シックス)パックとなる部位。実は8つに別れています。体幹を屈曲させる時に働きます。

二層目の外腹斜筋(がいふくしゃきん)・・・身体をひねるなど体幹を回旋させる時に働きます。

三層目の内腹斜筋(ないふくしゃきん)・・・外腹斜筋とともに身体をひねるなど体幹を回旋させる時に働きます。

四層目の腹横筋(ふくおうきん)・・・一番奥にあり、腹圧を維持する働きがあります。インナーマッスルとも呼ばれます。

2,バイシクル・クランチで鍛えられる筋肉とは

バイシクル・クランチは上記の「腹直筋」と内・外の「腹斜筋」を鍛えてくれます。

バイシクル・クランチは床に寝た状態から上半身をねじって起こす動作をしますから、腹直筋と腹斜筋に同時に刺激を与えることが出来るのです。

なお、バイシクル・クランチは腹直筋の下部を鍛えますが、腹筋運動として一般的なシット・アップやクランチは腹直筋上部を鍛えるトレーニングです。

腹斜筋はアスリートでも鍛えるのに苦労する部位ですが、バイシクル・クランチを導入すれば腹筋運動にひねりを加えることで、腹直筋とともに内・外の腹斜筋を鍛えることが出来ます。

そのためバイシクル・クランチは非常に効率が良いトレーニングであり、脂肪燃焼効果も高いとされています。

3,腹筋に効く筋トレ「バイシクル・クランチ」のやり方

それでは実践してみましょう。

ジムのような特別な器具も必要としない、自宅でも簡単に「腹直筋」と「外腹斜筋」「内腹斜筋」を鍛えることが出来るトレーニングです。

<バイシクル・クランチの正しいやり方>

  1. 床に仰向けに寝て、両手は頭の後ろで組みます。
  2. 左あしを90度に曲げ、右ひじを左あしのひざがしらに付けるように上半身をねじって起こし、1秒ほど停止時間を設けます。
  3. ゆっくりカラダを戻しながら、今度は逆の動作をします。右足を上げて、左ひじを付けるように上半身をねじって起こし、1秒ほど停止時間を取ったあとゆっくり戻します。
  4. これを繰り返します。

 

<回数とセット数>

  • 左右で1回とカウントし、10回を1セットとして、3セットくらいから始めましょう。インターバルは30秒を目安に。
  •  余裕が出てきたら1セットを20回、30回へと増やしたり、セット数を更に増やしていきましょう。
  • 停止時間を長くすれば負荷もぐっと上がり、効果が激増します。余裕が出来たら挑戦しましょう。

<バイシクル・クランチの注意すべきところ>  

  • 反動を付けない・・・ゆっくりやることが大事です。
  • 呼吸法・・・ひねる時息を吐き、戻す時に息を吸うようにしましょう。
  •  絶対に足をつかない・・・インターバル以外は足を床に付けない。負荷が低下します。

<バイシクル・クランチと組み合わせて最強の腹筋を作るには>

バイシクル・クランチは腹直筋の下部と腹斜筋を鍛えてくれますが、これに「クランチ」を組み合わせると腹直筋上部も鍛えてくれるので、最強の組み合わせと言えます。

  ※     リンク → こちら  腹筋に効く筋トレ その1「クランチ」

4,バイシクル・クランチは毎日やるべき?

腹筋に効くバイシクル・クランチですが、6(シックス)パックを目指すため、毎日やってもいいのでしょうか?

トレーニングにより筋肉は酷使され、微細ながら傷つきます。そこで筋肉はタンパク質を元に、傷ついた筋肉を修復させようとしていますが、修復された筋肉はトレーニング前よりほんの少し太くなろうとします。

これを「超回復」といいます。

※リンク → こちら  「筋トレと筋肉痛、そして超回復」

超回復理論から言うと、腹筋群は24時間が目安とされていますから、毎日やってもOKということになります。

とはいえ、筋肉が修復される時間には個人差もあるでしょうから、筋肉と相談の上(笑)実施するようにしてください。 

5,トレーニング後にはプロテインでタンパク質補給を

腹筋を鍛えた後は筋肉が栄養を欲しています。ゴールデンタイム(トレーニング後の1時間以内)にプロテインでタンパク質を補給しておきましょう。吸収が速いホエイ・プロテインがオススメです。

また、就寝前のプロテイン補給も大切です。ぐっすり眠っている間に疲れ切った筋肉が修復されており、タンパク質の補給は欠かせません。お勧めはカゼイン・プロテイン。ゆっくり吸収されるので、就寝時のタンパク質補給には最適です。

そして起床時のプロテインも有効です。胃の中が空っぽの状態ですからタンパク質を欲している筋肉に、素早く的確に届きます。

6,腹筋を鍛えるうえで、優先すべきこと

たるみきったお腹を引き締めたい!というあなた。

「バイシクル・クランチ」や「クランチ」を毎日やって腹筋をガンガン鍛えても、なかなか腹筋を割ることはできません。

なぜなら腹筋の上に脂肪が覆いかぶさっているからです。

この脂肪を取り除かない限り、いくら腹筋を鍛えても腹筋を割ることは出来ないのです。

まず取り組むべきはご飯などの炭水化物量を減らし無駄な体脂肪を減らす「糖質オフダイエット」です。「糖質オフダイエット」は故意に糖質というエネルギーの供給を制限することで、蓄積された体脂肪の分解を促しエネルギーに変えることでダイエットに導く方法です。

また、ランニングやジョギング、ウォーキングなどの有酸素運動にも取り組み、脂肪を燃焼させる必要があります。

これからトレーニングを始めようという人はとりあえずウォーキングから始めましょう。なるべく速く、なるべく長く歩くように心がけましょう。

7,まとめ

  • バイシクル・クランチは腹筋を鍛えるには最適の筋トレだと言える!
  • 普通のクランチと組み合わせれば腹筋群の殆どを鍛えることになり、6(シックス)パックも夢ではない。着実に積み上げていこう!
  • 美しい腹筋を造り上げるうえで、一番の敵はなんと言ってもお腹周りの体脂肪!
  • まずはこの体脂肪を退治しないと腹筋が浮き上がってこない!
  • 糖質オフダイエットや有酸素運動を組み合わせるべき!
  • 鍛えたらプロテインの補給も抜かりなく!

クランチの正しいやり方をイラストで解説!筋トレ4コママンガも(笑)

20歳を超えるとカラダ作りのピークは過ぎ、筋肉は衰退へと向かいます。

何もせず、衰退するがままにしておくと、筋肉は細り、その代わりに、余分なエネルギーは脂肪へと変わり、お腹周りに蓄積されて、お腹周りぽっこりの見事な中年太り体型を完成させてしまいます。

その体型を運命と思って素直に受け入れるか、もう一度自分を奮い立たせて、中年太り体型から脱却するか。ここで運命が大きく分かれると思います。

今からでも決して遅くない、筋トレはあなたの努力に応えてくれます。

30歳以降の男性で、筋トレを始めようと決意した人の殆どが「たるんだお腹を引き締めたい」ということが最大の動機だといえます。

もちろん、20歳代でもお腹がたるみつつある人をよく見かけます。きっと飲酒可能になって、ビールなど糖類の多いアルコールや脂質の多い料理を過剰に摂取することで脂肪が蓄積されつつあるのだと思います。早く何とかしないと、後が大変だぞぉと余計な心配をしてしまいます。

たるみきったお腹を引き締めたい!

こんな「中年太り体型」でこれからの人生を過ごすのは、やっぱり許せない!

んでもって、出来ることなら、憧れの6(シックス)パックを手に入れたい!

と、一念発起し、まずは腹筋を鍛えてみよう!と思ったあなたに、まずは自宅でも出来る筋トレを紹介します。

1,お腹に脂肪が貯まる理由

なぜ中年になるとお腹に脂肪が蓄積されるのか。

そのメカニズムを知っておくことが「敵」であるぽっこりお腹に打ち勝つ第一歩となります。

本来、体脂肪は、必要なときに体にエネルギーを提供する「貯蔵庫」の役目を果たすものであり、人間が過酷な条件の中でも生き抜くために身に付けた生命維持機能なのです。

ところが食生活が豊かになり、「貯蔵庫」を使う機会なんて不要になったのにもかかわらず、過剰なエネルギーを摂取してしまい、その結果、お腹にしっかりと脂肪を溜め込んでしまっているわけです。

成人すると会食や宴会などが増え、ビールなどの糖質が多いアルコールや高カロリーメニューを摂取する機会が増えますよね。運動の機会も減っていますから、消化しきれないエネルギーは脂肪となり、蓄積されます。

お腹周りは骨で覆われていないので内臓を守るために脂肪がいち早く集中するとも言われています。

誰ですか?生きていくためにお腹周りの脂肪はやっぱり必要なんだ!なんて言って自分を納得させているのは(笑)

2,お腹は、実はもともと割れている

6(シックス)パックと呼ばれる腹筋は、図のように「腹直筋」と呼ばれ、実はもともと6つに割れています。

加齢とともに加わった余計な脂肪が6つに割れた筋肉を覆い隠しているだけなのです。

ということは、この余計な脂肪をなくすことが出来れば、腹筋本来の6(シックス)パックが姿を現してくれることになります。

つまり、6(シックス)パック実現に向けて、このお腹の脂肪こそが立ち向かうべき「真の敵」ということになります。

3,腹筋運動よりも大事なこと

アメリカには「腹筋はジムではなく、キッチンで作られる」という言葉があります。

一生懸命ジムに通って、腹筋を刺激する筋トレをして腹直筋を肥大させても、お腹を覆っている脂肪の層が厚いかぎり、6(シックス)パックは見えて来ません。

ジムや自宅での腹筋運動よりも、まず食事を見直すべきだ、という意味が込められています。

確かに脂肪の元は「糖質」と「脂質」です。

油っぽいものを食べれば脂肪に直結するのは分かりやすいですが、「糖質」も必要量以上に摂取すると脂肪へと変わって、お腹に蓄えられるのです。

糖質はカラダを動かすエネルギーとなるのですが、過剰になった糖質は脂肪に変換されエネルギー不足の事態に備えるように蓄積されます。

そこで広く提唱されるのが「糖質オフダイエット」です。ご飯や麺類などの炭水化物や砂糖を使った副食を減らすことで糖質を減らし、故意にエネルギー不足状態を作り出し体脂肪をエネルギーとして使用するように仕向け、余計な脂肪を減らしていく方法です。

ただし、どんなものにも通底することですが、過激すぎる糖質オフダイエットは体調不良を招きますから注意が必要です。

4,腹筋に効く筋トレ「クランチ」

それでは実践してみましょう。

腹筋に効く筋トレの代表格は「クランチ」です。

ジムのような特別な器具も必要としない、自宅でも簡単に「腹直筋」を鍛えることが出来るトレーニングです。

腹直筋はお腹を引き締める働きはもちろん、体幹を屈曲させたり、骨盤の前部を引き上げる働きを持っています。しっかりと鍛えていきましょう。

<クランチの正しいやり方>

①床に仰向けになり、膝を直角に曲げて足を上げます。

②下半身はそのままで、息を吐きながらゆっくりと上体をあげます。この時腰が上がらないように、背中を丸めながら、自分のお腹を見るような感じで起こします。

③上体を起こしたら、今度は肩甲骨がつかない程度のところまで、ゆっくりと息を吐きながら上体を倒していきます。

④これを10回、3セット繰り返します。インターバルは30秒程度で。

上体を起こす時は息を吐き、倒す時は息を吸う、この呼吸法を忘れないようにしてください。

5,まとめ

ただがむしゃらに腹筋運動に取り組んでも腹筋を6つに割ることは出来ません。

お腹周りに付いた余計な脂肪を取り払うことが最重要課題だと言えます。

そのためにはまずは食事から改善しましょう。糖質オフダイエットなどを導入し脂肪を燃焼させましょう。

ジョギング、ウォーキングなどの有酸素運動を取り入れて脂肪を燃やすことも大事です。

そして腹筋を鍛えるならまずは腹直筋を鍛える「クランチ」から取り組みましょう。

努力はきっと報われます。

筋トレとアルコール

皆さん!マッスル・ボディを目指して、日々筋トレに励んでいますか? 

筋トレやジョギングで汗を流したあとのビールは最高に美味しいものです。至福のときだと言っても過言ではありませんよね。

自分に課したトレーニングやエクササイズをやり遂げ、得も言えぬ達成感に浸りながら、自分へのご褒美に、という気持ちでビールや酎ハイなどのアルコールでググッと喉を潤す。

未成年には出来ない、大人のトレーニーだけに許される特権です。

でも、そのアルコール、

実はあなたのトレーニングを台無しにしているのかも知れません!

「い・・いや~、それだけは聞きたくなかった!」

と耳を塞いでしまったお酒好きのトレーニーの皆さんもいるかも知れませんが、事実は事実として受け止めておきましょう。

1,アルコールは体内でどのように処理されるのか

アルコールはヒトの身体にとっては「異物」であり、一刻でも早く体外へ排出しようとする働きが体内で繰り広げられます。

アルコールは体内に入ると、胃で約20%、小腸で約80%吸収され血液に乗って肝臓へと運ばれます。肝臓ではアルコールの分解が始まりますが、処理が追いつかないものは脳や全身にまわり、いわゆる酔っ払った状態になります。

アルコールは肝臓で「アセトアルデヒド」と呼ばれる成分に分解されます。ちなみに、お酒を飲むと顔が赤くなったり、動悸や吐き気、頭痛を引き起こしたりしますが、このアセトアルデヒドが原因です。

アセトアルデヒドは肝臓の代謝酵素により「酢酸」に分解されます。酢酸は人体にとっては無害で、血液に乗って全身を巡るうちに水と炭酸ガスに分解され、やがて尿や汗、呼気となって体外へ排出されます。

このように体内に、異物であるアルコールが入ると、ヒトの身体(主に肝臓)は一刻も早く体外に排出しようとフル稼働し、多くのエネルギーや、筋肉に届くべき栄養素を浪費してしまうことになるのです。

2,アルコールがもたらす悪影響とは

悪影響その①

コルチゾール分泌によるテストステロン分泌阻止、そして筋肉分解

アルコールから生成されたアセトアルデヒドは副腎皮質に「コルチゾール」というホルモンの分泌を促します。

コルチゾールはストレスを受けた時に分泌が増えることから「ストレスホルモン」の異名を持っており、筋トレに欠かせないホルモンである「テストステロン」の分泌を妨げる働きがあります。

テストステロンはこちら(リンク)で詳しく述べてますが、筋肉の増加作用がある、マッスルボディを目指すトレーニーにとっては大事なホルモンです。

しかもコルチゾールは筋肉を分解し、脂肪の蓄積を促す働きがあるのです。

アルコールを摂取することによって分泌されるコルチゾールは、筋肉の生成を促すテストステロンの分泌を阻害し、しかも筋肉を分解するという、我々トレーニーにとっては歓迎できないホルモンなのです。

悪影響その②

筋タンパク質を分解する

筋肉の量は、筋タンパク質の合成作用と分解作用のバランスによって決まります。

トレーニング後にタンパク質を補給すると筋タンパク質の合成作用が活発化し、筋肥大を生じさせます。

ところがトレーニング後にアルコールを摂取すると、高まるはずの筋タンパク質の合成作用が抑制されてしまいます。

そしてアルコールの摂取は「オートファジー」と呼ばれる仕組みをも呼び込んでしまいます。

「オートファジー」とは、細胞内に過剰なタンパク質の蓄積を防ぐためにタンパク質を体内でリサイクルしバランスを保つ、「自食作用」とも呼ばれる仕組みです。

トレーニング後のアルコール摂取は、このオートファジー作用を活性化させ、筋タンパク質の分解作用を活性化させているのです。

これではせっかくトレーニングしても、アルコールを摂取することで苦労が台無しになってしまいます。

2014年のオーストラリア・RMIT大学での実験によると、筋トレ後にプロテインを補給した場合の筋タンパク質合成率を100とすると、その後に飲酒した場合、なんと24%も減少したそうです。

ちなみに筋トレ後にプロテインを補給しないで炭水化物のみで飲酒した場合、37%も筋タンパク質合成率の減少が認められたそうです。

マッスル・ボディを目指して一生懸命トレーニングし、その後のゴールデンタイムにプロテインを摂取して筋肥大に精一杯の配慮をしていても、自分へのご褒美と称してすぐにアルコールを飲んでしまうと24%もの筋タンパク質の合成をみすみすドブに捨てていることになります。

悪影響その③

体脂肪増加につながる

そしてお酒を飲む時には、ついつい料理やおつまみ等も多めに摂取してしまうものですが、お酒がすすむ料理やおつまみには糖質や脂質、塩分が多く含まれています。

一方、アルコールはカラダにとって「異物」です。

その異物を排出するのに大変な労力をカラダに課していることは前述のとおりですが、飲酒によってもたらされたアルコールを分解することに集中してしまい、食事からもたらされたエネルギーの分解が滞り、余計なエネルギーが蓄積され、体脂肪となってポッコリお腹へと繋がっていくのです

3,アルコールとの賢い付き合い方

筋トレを頑張っているトレーニーにとって、アルコールがよろしくないってことはわかりましたが、それでは一切のアルコールを摂ってはいけないのでしょうか?

いえいえ、適度のアルコールは気持ちをリラックスさせる効果もあり、一概に否定はできません。上手く付き合えば肉体的にも精神的にもプラスになり得るのです。

また、どうしてもトレーニング後にお酒が飲みたい!という方や、お付き合いで飲む機会があるのでどうしたら良いかわからない、という方もいらっしゃると思います。

そこで、マッスルボディを目指して筋トレをしているトレーニーのために、アルコールと賢く付き合う方法を紹介します。

付き合い方その①

ビールはやめて、蒸留酒にする

トレーニング後はビールをグビグビ行きたいところですが、ビールや日本酒などの醸造酒には糖質が含まれているためお勧めできません。

ウイスキーや焼酎などの蒸留酒がおすすめです。もちろん、コーク・ハイや酎ハイは余計な糖質が多く含まれていますので控えましょう。

付き合い方その②

つまみや料理は低カロリーなものを選択する

お酒を飲むと美味しい料理やおつまみが欲しくなるものです。

ついつい揚げ物や味の濃いものを選びがちですが、糖質や脂質、塩分がたっぷり含まれているため体内で処理できず体脂肪として蓄積されてしまいます。

<避けたほうが良いメニュー 一例>

・フライドポテト

・鶏の唐揚げ

・ピザ等

・揚げ物

<お勧めメニュー 一例>

・  サラダ

・枝豆、冷奴

・ねぎま、レバーなど焼き鳥

・タコ、イカ

もちろん鶏肉は本来、高タンパク・低カロリーなので調理の仕方によっては我々トレーニーにもオススメなのは言うまでもありません。

付き合い方その③

摂取量にも気をつけよう

何と言っても一番考えなければ行けないのが、アルコールの摂取量です。

アルコールも少量なら「酒は百薬の長」と言われるくらいですが、多すぎるとカラダに大きな負担を掛けてしまうのは常識ですね。

付き合い方その④

トレーニーには基本的に飲酒はNG、でもたまにはご褒美を

マッスルボディを目指すなら、基本的に、飲酒は避けたほうが良いでしょう。

とはいっても、仕事が終わった後の飲酒は人生を豊かに過ごす上でも「潤滑油」とも言える存在です。

仲間とのお付き合いもあるし、何と言っても日頃頑張っている自分へのご褒美としてお酒を飲む日があっても全然いいと思います。ボディビルの大会を目指そうという人なら別ですが。

そこでお勧めするのは、筋トレと飲酒日をきっちり分けることだと思います。

・ 筋トレに行った日は、酒は飲まない

・アルコールが残っている日は筋トレをしない

こうすれば筋トレ効果の維持とアルコール摂取というご褒美を両立させることができます。

4,まとめ

★アルコールを摂取することによって分泌されるコルチゾールは、筋肉の生成を促すテストステロンの分泌を阻害し、しかも筋肉を分解する

アルコールは筋タンパク質の合成作用を阻害する

本気でボディビルを目指すならアルコールを断つべき!

★筋トレとアルコール飲酒を両立したいなら、きっちりとON/OFFを決める

 

筋トレとプロテインで年齢に負けないカラダをつくろう!

皆さん!マッスル・ボディを目指して、日々筋トレに励んでいますか?

 筋トレがもたらしてくれる効果は筋肉量アップなど肉体面はもちろん、精神面にもあるということがわかりました。

※     過去記事

やはり筋トレは凄い!筋トレは素晴らしい!みんな筋トレをするべきだ!と、思いますが、次のような意見が多く聞かれると思います。

「もう若くないし、今さら筋トレやっても、ねー・・・」

「40歳過ぎると効果ってないでしょ?」

「50歳過ぎると、きっと効果ないでしょ?」

「60歳過ぎるとさすがに効果ないでしょ?」

「70歳過ぎると、さすがに、絶対ないでしょ?」

確かに、年齢を重ねるほど筋トレへの抵抗は強そうです。

本当に歳をとってから筋トレを始めても効果ってないのでしょうか?

筋トレに年齢制限ってあるのでしょうか?

結論から言うと、筋トレに年齢制限なんてありません。いくつになっても筋トレはあなたの筋肉と精神に、素晴らしい効果をもたらしてくれます。

1,何もしないと筋肉は衰えていく、という非情な現実

筋肉は日々「合成」と「分解」を繰り広げています。

筋肉は筋繊維が束状に集まったもので、筋繊維はアクチンとミオシンという「筋タンパク質」が集まって出来ています。

この「筋タンパク質」が増えればすなわち筋肉量が増えるということになります。

「筋タンパク質」は四六時中、あるものは「合成」され、またあるものは「分解」されています。下図のシーソーのように、合成と分解のバランスが取れている場合は筋肉量も安定しているというわけです。

ところが20歳を過ぎるとテストステロンという男性ホルモンの分泌が徐々に減るため、筋肉量は自然に低下します。

筋肉量が減ってくると、それにつれてカラダを維持するための基礎代謝も徐々に低下します。

加えて、加齢とともに運動量も減ってきますので、食事で得たカロリーは消費されず、脂肪となって蓄えられます。そしてお腹周りに脂肪が蓄積され、メタボリック症候群へとなってしまいます。

加齢とともに筋タンパク質の分解が上回ると筋肉量は減り、その反対側で脂肪は蓄積されていくのです。

特に40歳代からは急激に筋肉量が低下します。40歳を超えると、疲れやすくなったり疲れが残ってしまうことがしばしばありますが、その原因の一つが筋肉量の急激な低下です。

カラダは男性の場合、20歳くらいまでの成長する時期にある程度完成してしまうと、カラダを維持するためのエネルギー以外は必要としなくなります。

徐々に老化が進み細胞が生まれ変わるサイクルも遅くなり、エネルギーを大量に使う筋肉も徐々に減っていくのです。

このように20歳をピークに出来上がったカラダは、あとはもう下り坂を転げ落ちるように衰退していくというのは誰にも抗うことが出来ない、過酷な現実なのです。

あなたはそれを素直に受け入れますか?

それとも衰退を食い止める道を選びますか?

2,衰退する筋肉を救ってくれる救世主、それは「筋トレ」

20歳でピークを迎えるカラダの成長。

そこからは衰退の一途を辿るわけですが、その流れを止めることは誰にも出来ません。

それができるのは「不老不死の薬」くらいのものでしょうが、そんなものは現実には存在しません。

しかし、坂道を転がり落ちるスピードを遅らせることができる方法はあります。

その方法の一つが「筋トレ」です。

筋トレをすると、テストステロンという男性ホルモンの分泌が促されます。

テストステロンは20歳で分泌のピークを迎えて、それ以降はどんどん分泌が減少していく、男性ホルモンの一種ですが、筋トレをすることで再び分泌が活発になってくるのです。

テストステロンは筋肉の生成を促す働きがあり、あわせて前向きな気持ちにもなれるという精神面での効果もあります。

「筋トレをする」 ⇒ 「テストステロン分泌」 ⇒ 「筋肉が成長する」 ⇒ 「やる気が出てくる」 ⇒ 「ますます筋トレする」 ⇒ 「ますますテストステロン分泌」 ⇒ 「ますます筋肉成長」 ⇒ 「ますますやる気が出てくる」・・・というまさにスパイラル・アップの効果が期待できるのです。

※※※筋トレと「ポジティブホルモン」テストステロンの深い関係(リンク)

「いや~、筋トレが良いってのはわかるけど、この歳から始めても効果あるの?」と、おっしゃる気持ちもわかります。

でも、私は「あなたはそのままでいいの?」と問いかけます。

何もしないで、「老化」という体力の衰退をそのまま受け入れるのですか?と問いかけます。

「今のままで、良い」というのも一つの答えですね。その答えを出したあなたの考えも尊重します。

しかし、「このままではいけない!」と思っているあなたは是非、筋トレに取り組むべきです。

筋トレは衰退する筋肉を救ってくれる「救世主」なのです。

3,筋トレはいくつになってからでも効果があるのか?

筋トレが衰退する筋肉の救世主だということが理解ってもらえたでしょうか。

でも、なんとなく、筋トレをするなら遅くとも40歳までで、それ以降は筋肉の成長も遅いし疲れるだけで、筋トレなんか無理、と思われている方も多いと思います。

ところが、50歳を越えていても筋肉はちゃーんと成長します。

60歳過ぎても、70歳になってからでも筋肉は成長します。もちろん若い頃と比べると成長スピードは比べるまでもありませんが。

そう、いくつになってからでも、筋トレを始めるのに遅いということはないのです。

筋トレは老化とともに細り始めた筋肉に刺激を与え、活力を呼び戻してくれます。

もっとも、個人のレベルにあわせたトレーニングをしないと怪我をするはめになりますので無理せず、ゆっくりと取り組むことが大事なのは言うまでもありません。

4,「分解」よりも「合成」を大きくすれば筋肉は成長する

ヒトは体内で筋タンパク質を「合成」、そして「分解」しながら生きていることはすでに述べました。

「分解」が「合成」を上回ると筋肉が痩せ細っていくわけですが、逆に「合成」を増やせば筋肉量は増加していくことになります。

「分解」を上回る筋タンパク質の「合成」をキープしておけば筋肉の衰退を防げるのです。

では「筋タンパク質の合成」を増やすにはどうすれば良いのでしょうか。

5,筋タンパク質の合成を増やすには

そこで大事なのが「食事」であり「タンパク質の摂取」です。

食事で摂取されたタンパク質は消化され「アミノ酸」となります。それは血液に乗って筋肉に運ばれ、「筋タンパク質の合成」に使われます。

「アミノ酸」の量が増えれば増えるほど「筋タンパク質の合成」が促されます。

つまり、タンパク質を多く摂取することはアミノ酸増加に繋がり、結果として筋肉量増加という輝かしい未来が待っています。

何も運動していない人でも、体重1kgあたり1gのタンパク質が必要ですので、是非1.5倍から2倍の量を摂取したいところです。

具体的な摂取量は、筋力アップを目指すのであれば体重60kgの場合90g~120g(一日あたり)のタンパク質摂取を目指しましょう。

とはいえ、なかなか毎日この量を摂取することは無理がありますので、筆者はプロテインでのタンパク質摂取を推奨しています。

そして、タンパク質とともに重要な要素、それは「筋トレ」です。

いくらタンパク質が重要と言っても、筋トレなどのトレーニングをしないと、供給過多となったタンパク質は脂肪に変わってしまい、かえって逆効果です。

プロテインによるタンパク質の補給と筋トレを組み合わせることはテストステロン分泌促進効果と相まって最強の効果が発揮できます。

6,まとめ

★     20歳を過ぎると筋肉の衰退が始まり、何もしないとますます衰える

★     衰退する筋肉を救ってくれる救世主、それは「筋トレ」

★     筋タンパク質の合成を分解より大きくすれば筋肉量はアップする

★     いくつになってからでも、筋トレを始めるのに遅いということはない

 

いくつになっても筋トレは効果がある いくつになっても筋トレは効果があります!

プロテインでのタンパク質摂取を組み合わせるとますます効果大です。

筋トレとプロテインはボディ・メイクの両輪である

ヒトは20歳代で筋肉量のピークを迎え、悲しいことに、それ以降は減少の一途を辿ります。そして減少する筋肉に反比例して増えていくのが脂肪ですね。

とはいえ、それは何も対策を取らない場合の話です。

ちゃ~んと対策を取れば筋肉量の減少は食い止めることができるのです。

1,何もしないと筋肉は減少していく、という厳しい現実

「人生、100年」と言われる昨今ですが、体力、筋力の成長は20歳代までにピークを迎え、それ以降は減少の一途を辿ります。

特に40歳代からは急激に筋肉量が低下します。40歳を超えると、疲れやすくなったり疲れが残ってしまうことがしばしばありますが、その原因の一つが筋肉量の急激な低下です。

男性の場合、20歳くらいまでの成長する時期にある程度完成してしまうと、カラダを維持するためのエネルギー以外は必要としなくなります。

徐々に老化が進み細胞が生まれ変わるサイクルも遅くなり、エネルギーを大量に使う筋肉も徐々に減っていくのです。

人生100年と言っても肉体の成長は20歳そこそこで終わり、あとは衰退していくだけ、という非情な現実がそこにはあるのです。

2,なぜ、40歳を超えるとお腹がぽっこりしてくるのか

また、「基礎代謝」も40歳を境に急激に低下していきます。

「基礎代謝」とは、体温維持、心肺機能の維持など、安静にしていても消費されるエネルギーのことを言い、これが多ければ運動などをしなくても自然とカロリーが消費されることになります。

ということは、基礎代謝が低下しているのに運動を何もしないとなると、食事から得たカロリーが消費されず蓄積されて行くのです。

筋肉量と基礎代謝には密接な関係があります。

筋肉は骨格を支えるのと同時に、体温を作り出す働きを担っており、基礎代謝の中でも一番多くのエネルギーを必要としています。

ところが筋肉量が減ると代謝も減ってしまい、体温の維持ができなくなります。

体温の維持ができなくなると、カラダの熱を逃さないように筋肉が減ったぶんを脂肪で埋めようとします。この働きが急激過ぎると「肥満」になっちゃいます。

男性は特に50歳を超えると、余った脂肪がお腹周りに集中する傾向にあります。そして内蔵脂肪というやっかいなものも蓄えてしまいます。

というメカニズムでお腹ポッコリが出来上がるのです。

「あ、オレのことか!」と自分のお腹がオーバーラップした人も多いハズ。

40歳を超えると、筋肉は減少し、おまけに基礎代謝も減るので余計な脂肪分をお腹に蓄えてしまい、太りやすくなるというメカニズムですね。

加齢とともに減り続ける筋肉量と基礎代謝量、それとは裏腹に増え続けるお腹周りの脂肪。人生、100年時代と言われる現代、健康に人生を過ごすために、今のあなたは何をすべきなのか。

答えの一つは、きっと「筋トレ」です。

繰り返しになりますが、長い人生のうち、肉体の成長は20歳まで。それから残りの人生は衰退の道が待っている、となれば筋トレで失われた筋肉を取り戻し、悠々と人生を過ごしたい。

筋肉はそのための保険であり、原資である。

そうは思いませんか?

3,大事なのは、筋タンパク質の合成と分解のバランス

筋トレに励む前に、まずは筋肉の構造と増えるメカニズムを知っておきましょう。

筋肉は筋繊維が束状に集まったもので、筋繊維はアクチンとミオシンという「筋タンパク質」が集まって出来ています。

この「筋タンパク質」が増えればすなわち筋肉量が増えるということになります。

「筋タンパク質」は四六時中、あるものは「合成」され、またあるものは「分解」されています。下図のシーソーのように、合成と分解のバランスが取れている場合は筋肉量も安定しているというわけです。

ところが先述した加齢や、ストレスや病気、または過度なダイエットをすると

分解される筋タンパク質の方が多くなり、筋肉量はダウンします。

逆に筋トレなどの運動や適切な食事を摂ることで、筋タンパク質を合成する量が多くなると、筋肉量のアップに繋がります。

一日中繰り広げられている筋タンパク質の合成と分解。

何も対策を取らなければ年齢とともに筋タンパク質の分解ばかりが進行し、筋肉量は減少していきます。先細りの人生です。

しかしこの事実を理解し、正しい対策をとれば最低でも現状維持、筋タンパク質の合成が分解を上回ることができれば逞しいマッスルボディへの道が拓けるのです。

4,筋肉増大に必要なタンパク質量とは

前述のように、筋肉を増やすためには、筋タンパク質の合成を促す必要があります。そこで大切になるのが「食事」であり、「タンパク質の摂取」です。

食事で摂取されたタンパク質は消化され「アミノ酸」となります。それは血液に乗って筋肉に運ばれ、「筋タンパク質の合成」に使われます。

「アミノ酸」の量が増えれば増えるほど「筋タンパク質の合成」が促されます。

つまり、タンパク質を多く摂取することはアミノ酸増加に繋がり、結果として筋肉量増加という輝かしい未来が待っている、ということです。

では、一日に必要なタンパク質量とはどれくらいでしょうか?

運動していない普通の成人が一日に必要なタンパク質量は「体重1kgあたり1g」と言われ、体重70kgの人は70gを摂取すれば十分です。

ウォーキングやフィットネスなど軽い運動をしている人は「体重1kgあたり1.5g」つまり体重70kgの人は105g必要となります。

ところが激しい運動をするアスリートや筋肉量を増やしたいという人は「体重1kgあたり2g」、つまり体重70kgの人であれば一日に140gものタンパク質を摂取する必要があります。

140gのタンパク質を食事で摂るとなると、どんな感じでしょう?

高タンパク質な食材といえば鶏の胸肉ですが、100g中22gがタンパク質と言われています。つまり22%がタンパク質です。となると、140gのタンパク質を摂取するためには約640gもの鶏肉を食べなければならない計算になります。

スーパーで買うと通常鶏むね肉1枚が250g程度ですから、2.5枚必要な計算になります。それを毎日食べるとなると・・・。

ちょっと辟易としますね。

5,筋トレとプロテインはボディ・メイクの両輪

タンパク質を多く摂ることが重要なのはわかったけど、食事で摂取するのって大変そう・・・。

そう思ったあなたに、強い味方がいます。

「プロテイン」です。

プロテインはタンパク質という意味ですが、その語源は古代ギリシャ語の「Proteiosプロティオス」から来ているとされています。その言葉は「もっとも重要なもの」という意味を持っておりますが、まさにヒトにとって最重要な栄養素です。

さらにプロテインはパウダー状の製品を水や牛乳に溶かせ飲むだけ。食事と違って必要な時に必要なだけ、大切なタンパク質を摂ることが出来る便利な栄養食です。

例えば、筋トレ直後のカラダにタンパク質を与えることは最高に効果的なのですが、食事で摂取するとなると、なかなかタイミング的に難しいですよね。

ところがプロテインならささっと準備できます。この手軽さは他に代え難い存在です。

プロテインといっても、牛乳から精製される「ホエイプロテイン」「カゼインプロテイン」や、大豆から精製される「ソイプロテイン」などがあります。それぞれ特徴がありますので、説明は次回に回しますが、プロテインを摂取することの意義を今は理解しておいてください。

6,まとめ 

肉体は20歳を超えると衰退へと向かう

筋肉の衰退を止め、成長させるには筋トレが一番!

筋肉を成長させるには、筋タンパク質の分解を上回る合成が必要!

筋タンパク質の合成には、元となるアミノ酸が必要!

アミノ酸の元はタンパク質である!

タンパク質の補給は、食事での摂取には限界がある!

プロテインなら、手軽に効率的に、しかも的確にタンパク質が補給できる!

筋トレとプロテインはカラダ造りの両輪である!